ゴルフのブービー賞の意味とは?由来や景品選びのコツを解説

雑記・コラム

ゴルフコンペに参加すると必ずと言っていいほど耳にするブービー賞ですが、その本当の意味や歴史について疑問に思ったことはありませんか。

実は、ゴルフのブービー賞の意味を調べると、本来の語源から日本独自のルールへと変化してきた面白い背景が見えてきます。また、実際の最下位であるブービーメーカーとの違いや、新ペリア方式などのハンディキャップ算出方法がどのように順位に影響するのかを知っておくと、コンペがさらに楽しくなります。

この記事では、コンペの幹事さん向けに喜ばれる景品の選び方まで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • ブービー賞の本来の定義と語源について
  • 日本独自のルールである下から2番目になった理由
  • 最下位であるブービーメーカーとの明確な違い
  • コンペ幹事必見の盛り上がる景品選びのポイント

ゴルフのブービー賞の意味と歴史

ゴルフコンペの表彰式で、ブービー賞の景品を受け取り笑顔を見せる日本人男性と、拍手を送る参加者たち。和やかな会場の様子。

ゴルフコンペの表彰式で大いに盛り上がるブービー賞ですが、その成り立ちを知る人は意外と少ないかもしれません。ここでは、ブービー賞の基本的な定義から、日本と海外での扱いの違い、そして独自の進化を遂げた日本のコンペ事情について詳しく見ていきましょう。

正確な定義と本来は最下位である事

日本のゴルフコンペでは「下から2番目」の順位の人に贈られるのが一般的ですが、本来の定義では最下位の人に贈られる賞を指します。ゴルフに限らず、英語圏でのスポーツやカードゲーム、さらには学校のちょっとしたレクリエーション全般において、ブービー賞(Booby prize)は一番成績が悪かった人への「残念賞」としての意味合いが強く根付いています。

私自身、初めてこの事実を知った時はとても驚きました。日本のコンペに慣れていると、最下位ではなくその一つ上の順位が特別扱いされることに何の違和感も覚えなくなっていますが、世界基準で見ると日本の「下から2番目がブービー」というルールは極めて特殊なケースだと言えます。

海外のゴルファーと一緒にプレーした際、この日本のルールを説明すると「なぜビリから2番目だけが褒められるんだ?」と不思議がられることがよくあります。

他のスポーツやイベントでの扱われ方

実は日本国内でも、ゴルフ以外のイベントでは本来の意味通り「最下位=ブービー賞」として扱われることが少なくありません。

例えば、ボウリング大会やダーツのトーナメント、あるいは社内の運動会などでは、最も点数が低かった人に向けた慰労の意味を込めてブービー賞が渡されることが多いのです。なぜゴルフだけが特別に下から2番目になったのか、そこにはゴルフというスポーツならではの深い事情と歴史が絡んでいます。

この「ゴルフ特有の現象」を理解することで、コンペというイベントの奥深さをさらに楽しめるようになるはずです。

本来の定義:最下位の人へ贈られる残念賞
日本のゴルフ:下から2番目の人へ特別に贈られる賞

日本で下から二番目になった理由

1990年代初頭の日本、ゴルフコンペで意図的に空振りをする男性ゴルファーと、それを見て苦笑いする同伴者。豪華景品目当ての手抜きプレーを風刺したイメージ。

では、なぜ日本では本来の最下位から「下から2番目」へとルールが変化したのでしょうか。これには、かつて日本が経験した高度経済成長期からバブル期にかけての、異常とも言えるゴルフコンペの景品事情が深く関わっています。

当時の日本のコンペでは、成績が悪かった初心者やゲストを大いに慰め、喜ばせようという幹事の厚意から、ブービー賞(当時のルールでは最下位)に優勝賞品と同等、あるいはそれ以上に豪華な景品を用意するということが頻繁に行われていました。最新の高級家電や海外旅行のチケットなど、信じられないような品が最下位の景品として並べられていたのです。

豪華景品が招いた「意図的な手抜きプレー」の横行

しかし、この過剰な優遇措置が思わぬ弊害を生み出します。あまりにも豪華な景品を目当てに、わざと空振りをしたり、パターを何度も外したりして最下位を狙う「意図的な手抜きプレー」をする参加者が続出してしまったのです。これはゴルフにおいて非常に由々しき事態でした。

ゴルフは紳士のスポーツであり、ルールとマナーを守り、常にベストを尽くして真剣にプレーすることが大前提です。景品欲しさにわざとスコアを落とす行為は、同伴者の気分を害するだけでなく、ゴルフという競技の根本的な精神を破壊してしまいます。

この由々しき事態に頭を悩ませた当時の幹事たちは、ある画期的なアイデアを思いつきました。「最下位を狙ってスコアをわざと悪くすることは簡単だが、下から2番目を狙ってスコアを微調整するのは至難の業だろう」と考えたのです。

こうして、意図的な手抜きを防ぐための苦肉の策として、ブービー賞の対象を最下位から「下から2番目」へと引き上げる独自のルールが誕生し、それが現代の日本のゴルフコンペにすっかり定着することとなりました。

ブービーメーカーとの決定的な違い

ゴルフクラブハウスで、歴史を感じさせるブービー賞のトロフィーと、シンプルな参加賞の盾。ブービー賞の本来の定義と歴史を象徴するイメージ。

日本独自のルール変更によってブービー賞が「下から2番目」になったことで、本来の最下位を指し示す新しい言葉が必要になりました。そこで生み出されたのが「ブービーメーカー」という言葉です。

これは文字通り「ブービー(下から2番目の人)を作り出した人」という意味を持つ、日本特有の和製英語です。自分が最下位になったことで、結果的に自分の一つ上の順位の人をブービー賞に押し上げた、つまり「ブービー賞の受賞者を確定させた(作った)立役者」という、少しひねりの効いたユーモアあふれるネーミングとなっています。

ゴルフを始めたばかりの頃は、ブービー賞とブービーメーカーを混同してしまいがちですが、順位とそれに伴う意味合いには明確な違いがあります。

最下位の人へのフォローとコンペの雰囲気作り

幹事を務める上で絶対に間違えてはいけないのが、この2つの賞の扱い方です。ブービー賞はあくまで「ラッキーな賞」として会場全体で盛り上がれますが、ブービーメーカーになってしまった人は、当日のスコアが本当にボロボロで本気で落ち込んでいる可能性があります。

そのため、決して晒し者にするような冷やかし方は避け、温かい拍手と励ましの言葉で包み込むような配慮が求められます。

名称順位意味合いと幹事の対応のコツ
ブービー賞下から2番目コンペを盛り上げるためのラッキーな賞。盛大に祝福して会場を沸かせるのが正解。
ブービーメーカー最下位ブービー賞の順位を確定させた人。落ち込んでいることも多いので、温かく励ます。

私自身、過去に大叩きをしてブービーメーカーになった経験がありますが、その時の幹事さんが「本日の裏の主役です!」と明るく紹介してくれたおかげで、とても救われた気分になったのを今でも鮮明に覚えています。言葉の違いだけでなく、その背景にある参加者の心理にまで気を配れると、素晴らしい表彰式になるはずです。

新ペリア方式など算出ルールの影響

ゴルフコンペの景品カウンターで、豪華な松阪牛の目録パネルや高級家電を指差し、笑顔で紹介する日本人男性幹事。参加者が喜ぶ景品選びのシーン。

ゴルフコンペの順位決定において、新ペリア方式(ダブルペリア方式)などのハンディキャップ算出ルールは、ブービー賞の行方を非常に面白く、そして予測不可能なものにする最大の要因です。

ゴルフは初心者と上級者の実力差がスコアに明確に表れるスポーツですが、コンペでは全員が平等に楽しめるようにハンディキャップ(スコアの調整値)を設けます。中でも現在最も主流なのが新ペリア方式です。

これは、全18ホールのうち、事前に幹事またはゴルフ場がランダムに指定した12個の「隠しホール」のスコアをもとに、その日のハンディキャップを自動的に算出するシステムです。

運要素がもたらす下克上とワクワク感

新ペリア方式の最大の魅力は、実力だけでなく運の要素が非常に強くなるという点に尽きます。たとえ普段から70台で回るようなトップアマチュアであっても、たまたま隠しホールに指定されていたホールでOBを連発して大叩きしてしまうと、思いがけず莫大なハンディキャップがつき、順位が急上昇、あるいは急降下してブービー賞に絡んでくる可能性があるのです。

逆に、初心者が隠しホールで奇跡的なパーを取ってしまうと、ハンディが全くつかずにそのまま最下位に沈んでしまうこともあります。

この「蓋を開けてみるまで誰がどの順位になるか全くわからない」という絶妙な運要素があるからこそ、わざと順位を狙うことは不可能に近く、初心者から上級者まで全員が最後までワクワクしながら表彰式を楽しむことができます。スコアカードを提出した後の、あの「隠しホールがどこにハマったか」という談笑の時間も、コンペならではの醍醐味と言えるでしょう。

ゴルフのブービー賞の意味と景品選び

コンペの幹事になった際、準備段階で最も頭を悩ませ、同時に腕の見せ所でもあるのが景品選びです。特にブービー賞は表彰式の中盤から終盤にかけて、優勝発表の前に会場の空気を最高潮に温めるための極めて重要な役割を担っています。ここでは、実際に喜ばれる景品の傾向や選び方のコツをご紹介します。

コンペ幹事向けのおすすめ人気景品

ブービー賞の景品を選ぶ際の鉄則は、受け取った本人が心から笑顔になり、かつ周囲の参加者も一緒に盛り上がれる「わかりやすい豪華さ」を取り入れることです。少しスコアが悪かった残念な気持ちを吹き飛ばすような、ポジティブなサプライズが求められます。

まず圧倒的に人気が高いのが、誰がもらっても絶対に困らない高級グルメギフトです。松阪牛などのブランド和牛、ズワイガニなどの豪華海鮮、あるいは高級フルーツの詰め合わせなどは定番中の定番です。これらを現物で用意するのは衛生上も持ち帰りの手間的にも難しいため、A3サイズの大きなパネル付きの目録(カタログギフト形式)にするのが現代の主流です。

大きなパネルを掲げて記念撮影をすれば、見た目のインパクトも抜群で表彰式が一気に華やかになります。

ゴルフコンペのブービー賞として喜ばれる景品の詰め合わせ。高級和牛の目録、パター、高級ゴルフボール、旅行カバーなどが並ぶ。

家族も喜ぶ実用的なアイテムの魅力

また、ゴルフの腕前アップをサポートする実用的なアイテムも大変喜ばれます。自宅で使えるパターマットやスイング練習器具、あるいは自分ではなかなか買わないような1スリーブ数千円する高級ゴルフボール(タイトリストのPro V1など)のセットなどは、「これを使って次は優勝を目指してください!」という幹事からの温かいメッセージを込めやすく、非常に人気があります。

私自身も幹事として高級ボールの詰め合わせをブービー賞にした際、受賞者から「次回のコンペで絶対に使ってリベンジするよ!」と大喜びされた経験があり、非常におすすめできる選択肢です。

ブービーメーカー向け景品との違い

先ほど解説した通り、ブービー賞(下から2番目)とブービーメーカー(最下位)では、参加者の心理状態が異なります。そのため、景品の内容にも少しだけ差をつけるのがスマートな幹事のテクニックです。ブービーメーカーになってしまった人は、やはり当日のスコアに深く落ち込んでいることが多いため、重く受け止めさせず、会場全体がクスッと笑えるようなユーモア溢れるアイテムを選ぶのが最大のコツとなります。

例えば、巨大な亀の子たわし(「これで腕を磨いてください」というギャグ)、大量のカップ麺の詰め合わせ、あるいはブランド米数キログラム(「ドンマイ(米)」というダジャレ)など、日常的に必ず消費できて無駄にならないけれど、その場では笑いを取れる景品が最適です。

過度な出費は避け、愛のあるイジりを

ブービーメーカーの景品にあまり高価なものを用意してしまうと、本来の趣旨(豪華景品目当ての手抜き防止)から外れてしまうだけでなく、もらった本人も「最下位なのにこんなに良いものをもらって申し訳ない」と恐縮してしまいます。

予算としては1,000円〜3,000円程度に抑えつつ、見た目の面白さやネーミングセンスで勝負するのが正解です。100円ショップのジョークグッズを大量に詰め合わせた「残念賞福袋」なども、意外性があって会場を和ませる良いスパイスになります。愛のあるイジりで、最下位の人を笑顔にする工夫を凝らしてみましょう。

会場が盛り上がる定番のアイテム

ゴルフコンペのブービーメーカー(最下位)向けの、クスッと笑える面白景品の例。巨大なたわし、カップ麺の山、お米の袋などが並ぶ。

表彰式の会場全体を瞬時に盛り上げるためには、遠くの席から見ても何をもらったのかが一目でわかる「視覚的なわかりやすさ」を持った定番アイテムが非常に活躍します。コンペの表彰式はお酒が入っていることも多く、細かい文字の賞状や小さな箱を渡すよりも、ダイナミックな見栄えのするアイテムの方が圧倒的に場が沸きます。

例えば、「次こそは頑張りましょう!」という励ましのメッセージがパッケージに大きく印字された特大サイズのうまい棒や、ポテトチップスの巨大な詰め合わせなどは、大の大人が抱えて記念撮影をするだけで非常にコミカルで写真映えします。また、ゴルフボールの形をした巨大なクッションや、ドライバーのヘッドの形をしたユニークな日用品なども、ゴルフコンペならではの特別感があって喜ばれます。

アイデア次第で広がる面白景品

私自身も以前、社内コンペの幹事をした際、ブービー賞の景品としてホームセンターで買ってきた「巨大なスコップとバケツのセット」を用意したことがあります。「これで次回のバンカーショットは完璧に脱出できますね!」というコメントと共に手渡したところ、会場から割れんばかりの爆笑が起こり、その日一番の盛り上がりを見せました。

高価なものを買うだけが幹事の仕事ではありません。ちょっとしたアイデアと、参加者のプレースタイルに合わせた一言のコメントを添えるだけで、安価な日用品でも記憶に残る最高のエンターテインメントに昇華させることができるのです。

発表順や渡し方で工夫すべきポイント

景品選びと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、当日の表彰式における「発表順」と「渡し方の演出」です。ここを間違えると、せっかく用意した素晴らしい景品も魅力を半減させてしまいます。ブービー賞は、優勝者の直前、あるいは表彰式のクライマックスに最も近いタイミングで特別感を出して発表するのが、コンペを最高に盛り上げるための鉄則です。

一般的な順位発表は、10位、5位、3位、2位…と上位に向かって発表していくことが多いですが、この流れの中に普通に「では次に下から2番目のブービー賞です」と挟んでしまうと、サプライズ感が薄れてしまいます。「まさか自分がここで呼ばれるとは!」という劇的な演出をするためには、下位の発表の際にはあえてブービーメーカー(最下位)とブービー賞(下から2番目)を意図的に飛ばしておき、準優勝の発表が終わった後、優勝発表の直前の最も緊張感が高まった瞬間に「さて、優勝の前に…本日の裏の主役、ブービー賞の発表です!」と切り出すのが効果的です。

受賞者へのインタビューで会場を一体化

また、景品を渡す際のちょっとした演出も重要です。ただ名前を呼んで景品を手渡すだけでなく、マイクを向けて簡単なインタビューを行ってみてください。「今日のプレーで一番悔しかったホールはどこですか?」「この豪華なお肉は誰と一緒に食べますか?」など、クスッと笑える質問を投げかけることで、本人の人柄が伝わり、会場全体が和やかな空気に包まれます。

幹事のちょっとした気配りと進行の工夫一つで、参加者全員が「今日のコンペは最高に楽しかった、次もまた参加したい!」と思えるような素晴らしい時間を創り出すことができるのです。

ゴルフのブービー賞の意味のまとめ

ゴルフのブービー賞の意味について、その語源であるカツオドリから始まり、英語圏でのユーモアを交えた文化、そしてバブル期の過剰な景品合戦を経て「下から2番目」という日本独自のルールへと進化していった歴史的背景まで、詳しく解説してきました。

もともとは最下位を意味する単なる残念賞の言葉でしたが、日本のゴルフ文化の中で独自の進化を遂げ、今ではコンペを成功させるために絶対に欠かせない、最も愛される重要な要素の一つとなっています。

ブービー賞も、そして新しく生まれたブービーメーカーという言葉も、根底にあるのは「今日一日、一緒にゴルフを楽しんでくれた仲間への感謝と慰労」の精神です。スコアが良くて喜ぶ人がいる一方で、思うような結果が出ずに落ち込んでいる人も必ずいます。そうした参加者全員が、最後には笑顔で一日を終えられるようにするための、先人たちが生み出した素晴らしいシステムなのです。

今後、コンペの幹事を任された方は、ぜひこの記事でお伝えした歴史的背景や景品選びのポイントを参考にしていただき、参加者の皆さんが心から楽しんで笑顔になれるような、温かい表彰式を企画してみてください。ゴルフはプレー中だけでなく、終わった後のコミュニケーションも含めて一つのスポーツです。ブービー賞を上手く活用して、最高のゴルフライフをお楽しみください。